スタッフより
窓ガラスの結露が気になる季節になりました。
それに付随して雨漏り調査の問い合わせが増えてきています。
世田谷区のY様のお宅は、築18年の中層マンションです。
浴室の天井面にカビがよく生えるため、毎年ペンキを塗り替えて
いたそうです。ところが最近天井ボードのジョイント部分から
水がしみ出しているのを発見したそうです。配管からの雨漏りを疑い、
お問い合わせをいただきました。
天井ボードを一部撤去したところ、野縁の高さまで水がたまっていました。
さらに調べてみると外壁に近いスラブ面に断熱材が施工されておらす、
外壁からスラブにかけての温度分布が外気に近い状態になって水滴が
発生していました。
また、Y様の浴室には、北向きに窓が設置されていましたが、
換気設備が設置されてなかったため、湿気を排出できていなかったのです。
Y様にはいくつかの提案をさせていただきました。
Y様は最後まで断熱施工を検討するか迷っていらっしゃいましたが、
浴室で発生する湿気を大量に含んだ温かな空気をうまく輩出することを一番に考えて、
絶対湿度センサー付きの換気システムを採用されることに
なさいました。
トイレと洗面所の2か所換気ダクトファンを3室用の中間ダクトファンに取り換えて、
トイレ、洗面所、浴室とも換気が出来るようにしました。
一般的に窓のある浴室には換気扇をつけなくても自然換気できると考えられています。
しかし、浴室などの水回りは北側や日当たりの悪い場所に配置されることが多い
ので、こういった典型的な日本の住宅では、冬季、浴室の窓に北風が吹き込むことも多いです。
逃げ場を失った浴室の空気は室内に流れ込み、家中に湿気をばらまくことになり、
雨漏り象がおこってしまうのです。