宇宙センターも老朽化に悩む

屋根の老朽化 雨漏り

『下町ロケット』というTV番組が話題となっていますが、
ご覧になってますか?

先週の放送では、新しい準天頂衛星システムである
ヤタガラス7号機の打ち上げに成功し感動された方もたくさん
いらっしゃったのではないでしょうか。

実はあの撮影は、宇宙航空研究開発機構の種子島宇宙センターで
行われています。

同センターでの初の打ち上げは1968年。今から50年も前のことになります。

そもそも種子島にセンターが設置されたのは、赤道に近いところから
打ち上げた方が燃料の節約にあるという理由でした。
当時は沖縄返還前でしたので種子島が選ばれたそうです。

種子島宇宙センターは、島島南端の海岸にありサンゴ礁に囲まれていることから
「世界一美しい発射場」と言われています。
しかしそのロケーション特有の問題も抱えています。

それは潮風です。
塩害ともいわれ、塗装の劣化を促進させたり、金属部分を腐食させ、
海沿いの建物の悩みの種となっています。

種子島宇宙センターの場合も、築28年になる高さ81メートルの
大型ロケット組立棟が老朽化(築28年)に加え、潮風の影響で、
外壁の金属板が腐食してしまい雨漏りを引き起こしました。
補修費用も高額なため外壁を張り替える作業もなかなか進まずに
今の作業中とのことです。

 

宇宙センターも建物である以上、家と同じ悩みを抱えているんですね。
ロケットの場合も雨漏りは人命にかかわる大きな事故になりかねません。
家の場合においても、雨漏りを放置すると屋根裏が腐ってカビが生えてしまい
健康を害したり、もろくなって建物が崩れるという危険もあります。

また気づいていないところで、雨漏りなどの被害が進行しているかもしれません。