緩勾配が原因で雨漏り修理（世田谷区）

世田谷区のN様から急に雨漏りするようになったので見て欲しい、
との連絡がありました。
N様は、いままで不具合を感じなかったのに何故だろうと不思議に
思っていたとのことです。
早速調べてみると、屋根を葺いている金属板の一部に隙間ができていて、
そこから雨水が浸透したことが分かりました。
屋根材を剥がしてみると案の定、下地材は消耗しきっていました。
実はN様の屋根はとても勾配が緩いのです。
こういう緩い勾配の屋根は、雨水の滞留時間が長くなるので、
どうしても劣化しやすくなります。
早速下地を新しくすることからはじめました。
現状の形状を活かしながら平葺き施工。
勾配も少しつけました。
では、勾配は急な方が良いのかというと、一概にそうとは言えず
どちらも一長一短があります。
急勾配の長所は、
雨水がすぐ流れるので、屋根が劣化しにくいため、
雨漏りもしにくくなります。
屋根も大きく見えるので見た目も良くなります。
短所は、屋根の面積が増えるし、工事の際足場が必要になるので、
のでどうしてもコストがかかります。
豪雪地帯で、
雪下ろしを冬の間数回することが免れない地域
では、急勾配だろうと思われる方が多いですが、実は違います。
もう雪下ろしは避けられないということで、、
雪かきをする人の安全性を考えて緩い勾配を使用します。
緩い勾配の長所、短所は、急勾配と全く逆になります。