スタッフより
ホームセンターに並んでいるものを見ると、用途も見た目もほぼ一緒なのに、シーリング剤とコーキング剤のに種類が置いてあります。
また、室内のリフォームを依頼した際に、「お風呂場のタイルの目地のコーキングが劣化してしまっていますね」「外壁のシーリングを新しくしましょう」などと別々に説明されることもあります。
コーキング剤とシーリング剤って何が違うのでしょうか?
今回は2つの違いについて、ご紹介いたします。
結論から言うと、屋根修理や外装工事に用いる場合、二つはほぼ違いはありません。
では、なぜ二つの呼び名があるのでしょうか。
《単語の意味》
では、それぞれの言葉がどのような意味を持つかを確認してみましょう。
コーキング : caulking (caulk)
隙間に槙肌を詰める、水漏れを防ぐ 水漏れを防ぐために用いられる。
シーリング ⇒:sealing (seal)
封をする、捺印する
判、封、印、シール、密閉、密封
単語の意味から先ほど例に挙げたリフォーム工事について考えてみましょう。
「タイルに詰め物をして水漏れを防ぐ」「外壁に封をして密封する」
やはり、言い方を変えているけれど内容は同じ意味である、ということがいえます。
《それぞれの語源》
なぜそのような状況が起きているのかと言うと、語源となった産業によって呼び方が違うからです。
コーキングの語源となったのは造船業界で「船の板の接ぎ目に槙肌を詰めて水漏れを防ぐ」という記述が残っています。
シーリングの語源となったのは、王や領主など権力者が信書に蝋や鉛などで添付した印章や証印です。それらが信書を開かないようにしておくことにも用いられたので、「封をする」密閉するという意味が生まれました。
このように、確認してみれば大差がないことでも、知らないと混乱してしまう、ということがリフォームや屋根修理の説明時にあるかもしれません。
その際は、遠慮無く修理業者に尋ねてみてください。説明を適当にするようであれば、その業者には頼まないほうがよいでしょう。
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