スタッフより
結露にとっての対策のひとつは換気と空気路の確保です。計画通りの換気が行われていれば発生しなかったはずの結露が発生してしまいました。
換気扇を使わない理由で多いものは「うるさい」「寒い」です。
騒音対策としては、現在では低騒音型の製品も多く出回っていますので、交換することで対応できます。
問題なのは「寒い」という理由で使わなくなってしまうことです。換気扇は回していても、別の場所にある給気口を閉じてしまったり、塞いでしまったりということがよく見受けられます。
給気口を下方につけて、換気扇を上につけて、部屋全体の空気を循環させることが、一般的には良いとされています。しかし、給気口が塞がれてしまっては意味がありません。
なので給気口は上方でもいいので確保することです。例として、すでにあるサッシの上部に通気ガラリを設置し、この部屋の給気口を確保しました。通気ガラリはスリット状・スライド式のもので、外側に風除けのパンチングメタル付きのものを使用しました。
ダイニングには、換気している時のみ給気する差圧ダンパー式のものを設置し、冷気の流入を最低限にしました。しかも外気が壁に沿ったスリットから流れ込むので、冷気を感じにくい構造となっています。