スタッフより
「トイレがカビ臭いから点検してほしい」との連絡がありました。
O様邸は半年程前にトイレの配管から水漏れして修理していたそうですが、
その後、水漏れは見当たらないもののカビ臭さが消えないので、
もしかして雨漏りなのでは…とご相談いただきました。
さっそく現地調査を行います。
トイレの配管からの水漏れは見当たりませんが、
確かにカビの臭いとジメジメした湿気も感じます。
すぐ上にはベランダがあるので点検していくと、サッシと壁のつなぎ目に浮きが見られ、
ここから雨水が侵入していました。
雨水は、すぐ下階にあるトイレの壁の内部に伝っていたのです。
壁を触ってみると、浮いているような違和感を感じます。
O様とご相談のうえトイレの壁紙を剥がしてみると、カビが発生していました。
何年かかけてベランダから少量の雨水が入り込んで、下の階にあるトイレの壁内に侵入して
表面には現れない程度のカビをずっと発生し続けていた…というわけです。
トイレの配管さえ直せば、カビ臭さが消えると思っていたO様も、これには驚いていました。
半年前の配管工事で『カビ臭い=配管の不具合』という思い込みが
雨漏りの発見を遅らせていたとも言えます。