「瓦割り」 と言えば、
空手の達人が腕自慢をする際に行うパフォーマンスを思い出すかもしれませんが、
屋根業界では、「瓦割り」 とは瓦を葺くため、屋根に割り付けをするという意味なんです。
パフォーマンスの「瓦割り」は、
何枚もの瓦を平積みにし、拳や、足、場合によっては頭突きで割るというもの。
なぜ瓦なのかというと
瓦は簡単に割れるものではないという瓦の頑丈なイメージから使用されているようです。
ちなみにパフォーマンスで使用される瓦は 熨斗瓦 といって、
用途上割って使う切れ目入りの瓦のことで、
どのように叩いても真っ二つに割れるようになっています。
屋根で使用する桟瓦 などの普通の瓦は、
切れ目などなく骨よりも丈夫なので、
頭突きで割ろうとすると頭蓋骨が割れることもあるほど、
硬く耐久性も高いものです。
屋根瓦自体は、素材によって異なるとは言え、耐用年数が50年と長いものもありますが、
注意しないといけないのが、屋根の「ルーフィング(防水シート)」は20年程度しか持たないということ。
つまり
屋根瓦の耐用年数 = 屋根全体の耐用年数 ではないのでご注意ください。
どれほど丈夫な瓦であっても、やはり20年位に一度のメンテナンスは必要となります。
葺き替えや防水のためのリフォームを行うことなく、
20年以上なんの問題も起きていないというご家庭もありますが、
万一、知らぬ間に下地まで劣化してしまうと、建物自体にも負担がかかってしまいます。
家は、猛暑、台風、豪雨など、厳しい環境に日々さらされています。
長持ちさせるためにも、こまめに点検・メンテナンスを行い、
必要に応じて補修・葺き替えもされることをおすすめします。
瓦のこと、屋根のことなら、なんでもお気軽にお問合せください。