スタッフより
厳しい暑さが続きますね。雨漏りの案件は少なくなりましたが、
こんな時期だからということで、今後のゲリラ豪雨、長雨に備えたいという
人の相談が増えてきました。
八王子市のG様は、住宅の建て替えを考えてらっしゃるとのこと。
今までの家は、「雨漏り」に随分と悩まされてきたので、「雨漏り」に関する
法令などがあればそれをクリアしたものを建てたいとおっしゃいますので、
一般には知られていないのですが、雨漏りに関する現行制度がありますので、
いくつかご紹介したいと思います。
●住宅品確法
2000年4月より「住宅の品質確保の保進等に関する法律」(以下、住宅品確法)
が施行されました。これによって、住宅の品質確保を図るための住宅
性能表示制度が新設され、性能評価の基準が設定されました。
雨水の侵入を防止する部分としては、屋根、外壁、開口部が制度の対象と
なっています。この制度による住宅表示は、10項目の物差しで住宅の性能を
測っており、雨漏りに関係あるものとしては「劣化の軽減」があります。
この項目は通気構法をなどを採用することにより、評価等級を上げることが
可能なのです。通気構法は、雨水の侵入を防止する効果だけではなく、
構造部材などの劣化を軽減し、その結果構造の安定性を確保することが期待できます。
2010年度においては、おっこ建ての設計住宅性能評価の交付割合は23.6%、約
4分の1の住宅が本制度を利用していました。次回は、住宅性能表示制度を適用
した場合のメリットをご紹介します。