スタッフより
高断熱、高気密で床下から壁内を通って天井裏へ空気を送ることで断熱効果を狙い、床下にエアコンを設置することで、床下の空気を床のガラリから居室へ送り出す全館空調を果たすことになっていたはずだったのに、それは全く機能していませんでした。
床下のエアコンを可動しても快適になるのは、床下空間だけで、計画ではダクト式第三種換気による排気の力で空気を居室へ送るはずだったのだが、空気は動かず居室の温度は変化がなかったのです。
しかし、第三種換気によって大量の排気をする分、外気を大量に取り込む結果となり夏は湿った高温の空気を、冬は乾燥して低温の空気をそのまま取り込むことになっていました。
夏は大量に水蒸気を含んだ空気を居室に取り込み、居室に設置したエアコンの冷気と接する箇所で結露が発生し、カビが発生したと考えられます。
また、屋外に近い熱環境の中で、収納など温度が低くなりやすい箇所では、結露が発生したと思われます。さらにダクト式第三種換気で空気を大量に動かすため、カビの胞子も部屋中に拡散され、被害が拡大したと思われます。
今回の事例だけでなく、まだ実績のない新しいシステムを導入したものの、
実際はうまく起動せず、家中が湿気におおわれカビだらけになったケースは少なくありません。既成のシステムであっても、カビ被害が出ることは往々にしてあります。
設計者や施工者は導入の際には十分気を配る必要があります。
今回の修理方法は以下の通りです。
まずは仕上げ材を撤去し、家全体の防カビ処理を行います。そして再発防止のための換気や空調システムの見直しです。
換気空調システムの見直しについては、換気量が必要な換気量の2倍近くに
なっていたので、建築基準法で規定されている最小限の量まで減らす必要があります。
これにより外部の高温で湿った空気を取り込むのを防止することができます。
居室はエアコンで空調、除湿したした空気を循環させ、床下のエアコンは停止し、床下の空気を動かすのは止めます。
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