スタッフより
昨日の続きになります。
また、換気口は単に必要面積を満たすだけではなく、換気に有効な位置に設置することが条件です。従来、下屋の水上側壁際、軒の出がない片流れ屋根の頂部などは換気がとりにくい位置とされてきましたが、近年はこれらの部位に適用できる換気部材も市販されています。これらの部材や換気棟は高所で雨がかりとなるため、試験により防雨性能が検証され、かつ十分な耐久性を備えるものを用います。
見落としがちですが、ルーフバルコニーの床下空間も小屋裏とみなされ、換気が要求されます。高低差が取れず、一辺以上は屋内に接するために有効な換気がとりにくい部位です。この空間を手摺壁内部と連通させ、笠木下から換気する方法もありますが、
通気経路の確保に工夫が必要です。
小屋裏が区画されている場合、換気は区画ごとに基準を満たさなければなりません。
棟換気の設置が不適切なため、換気不十分となり小屋裏区画の野地裏で著しい結露の発生を見ることがたびたびあります。
以上、品確法の木造住宅の劣化対策等級3の基準と、通気、換気措置関連の
ご紹介をしましたが、最後に強調したいのは、この基準を満たす工事さえ
すれば75年超の建物寿命が実現できるわけではないということです。
品確上の劣化対策基準は建物の早期劣化を起こさないための最も基本的な
措置を示しているにすぎません。
木造住宅の早期劣化の原因となるリスク要因は、屋根、外壁、脚部の設計、
施行、使用、維持管理、情報伝達の各段階に数多く存在します。
長寿住宅の実現のためには、これらのリスクの存在を十分認識し、
適切な対応を講ずる必要があります。
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