片流れ屋根のメリットとデメリットとは?選び方のポイントも解説

屋根の形は様々あり、それぞれに異なるメリット・デメリットがあります。
屋根は家を守る最も外側で最も大切な部分と言っても過言ではありません。
そこで今回は、よく見る屋根の形の1つである片流れ屋根の魅力と注意点について詳しく解説します。

□片流れ屋根のメリット

片流れ屋根は、近年人気上昇中の屋根の形です。
シンプルでスタイリッシュなデザインが魅力的で、モダンな住宅にぴったりですよね。
でも、片流れ屋根の魅力は見た目だけではありません。
実は、機能性も抜群なんです。
片流れ屋根を採用することで得られるメリットを、3つのポイントに分けて詳しく見ていきましょう。

1: おしゃれでモダンな外観を実現できる

片流れ屋根の最大の魅力は、なんと言ってもそのスタイリッシュな見た目です。
シンプルなデザインは、どんなテイストの住宅にも合わせやすく、洗練された印象を与えてくれます。
特に、若い世代や、個性的な家を建てたいと考えている方におすすめです。
また、総二階の家は、どうしても外観が単調になりがちですが、片流れ屋根を取り入れることで、ぐっとスタイリッシュな印象に。
周りの家と差をつけることができるでしょう。

2: 広々とした屋根裏スペースを有効活用できる

片流れ屋根は、傾斜をつけることで、屋根と天井板の間にスペースが生まれます。
このスペースを「小屋裏収納」として活用すれば、収納スペースを大幅に増やすことができます。
季節物の収納や、普段あまり使わない物の保管場所に最適です。
ただし、小屋裏収納は、天井高や面積などの条件を満たしていないと、延床面積に含まれない場合があります。
小屋裏収納を検討する際は、事前に建築会社と相談し、条件を確認するようにしましょう。

3: 太陽光発電との相性が抜群

片流れ屋根は、太陽光パネルを設置するのに最適な形状です。
南向きに設置すれば、日照時間を長く確保でき、太陽光発電の効率を高めることができます。
また、屋根の面積が広いので、より多くの太陽光パネルを設置することも可能です。
環境にも家計にも優しい、太陽光発電システムを検討している方は、片流れ屋根との組み合わせを検討してみてはいかがでしょうか。

□片流れ屋根のデメリット

片流れ屋根は、多くのメリットがある一方で、いくつかのデメリットも存在します。
メリットとデメリットを比較検討し、自分にとって最適な屋根を選ぶようにしましょう。

1: 外壁の劣化リスクが高い

片流れ屋根は、雨水が全て一方向に流れる構造のため、雨樋に負担がかかりやすいです。
雨樋が詰まったり、破損したりすると、雨水が外壁に流れ落ち、外壁の劣化を招く可能性があります。
また、軒先のない壁面は、雨風や紫外線の影響を受けやすく、劣化しやすいです。
外壁のメンテナンスを定期的に行う必要がある点は、覚えておきましょう。

2: 雨漏りのリスクがある

片流れ屋根は、雨漏りのリスクも高いです。
一見、一枚屋根の部分は、接続部分がないため、雨漏りしにくいように思えます。
しかし、実際には、屋根の頂上付近に落ちた雨水が外壁に向かって流れ落ち、屋根と外壁の隙間から雨漏りが発生することがあります。
特に、頂上部や外壁と屋根が接続する部分は、注意が必要です。
建築会社と相談し、しっかりと対策を講じてもらうようにしましょう。

3: 換気が難しい

片流れ屋根は、切妻屋根と比べて、換気が難しい構造です。
切妻屋根の場合、屋根裏に二方向から換気口を設けることができるため、風が自然と流れる構造になっています。
しかし、片流れ屋根の場合、風の流れが一方通行になりやすく、換気が難しい場合があります。
そのため、湿気がこもりやすく、結露やカビが発生する可能性があります。
定期的に屋根裏の状態をチェックしたり、換気口を増設したりするなど、対策を講じる必要があるでしょう。

□まとめ

片流れ屋根には、洗練された外観や広々とした屋根裏スペース、太陽光発電との相性など、多くの利点があります。
しかし、一方で外壁の劣化リスクや雨漏りの可能性、換気の難しさといった課題も存在します。

これらのメリットとデメリットを慎重に比較検討し、個々のニーズに最適な屋根を選ぶことが重要です。
建築会社と十分に相談し、不明点や懸念事項を解消した上で、納得のいく住まいを実現してください。

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