スタッフより
昨日の続きになります。
外壁内部の隠蔽部分の排湿を目的として開発された「通気構法」も、
躯体外面に張られる「透湿防水シート」の施工はシートの継手や端部の
押さえを完全な状態にしなければ、通気に含まれる湿気が壁体側に浸入し
結露を発生させる現象が起きやすくなります。膨らみ、シワ、めくれ、
たるみが生じたシートの張り方やせり出した断熱材がその原因とされています。
また、通気構法においては、通気層内の空気が十分に流れるように適切に
設けることが必要です。特に胴縁は通気が阻害されないように配慮すなければなりません。
開口部周辺は、建具枠周囲の通気が可能なように最低30mm程度のすき間を
設けます。横胴縁は、1820mm内外に最低30mm程度の通気のあきを設けます。
この「通気構法」の目的は、壁体内結露を防ぎ木造建物の劣化リスクを抑制することにより耐久性向上を維持することにあります。品確法における「劣化軽減措置」の一つに外壁内通気構法の仕様が評価基準として規定されており、最近では
サイディングなどを外壁に乾式外装材として使用する場合は、ほとんどこの通気
構法を採用しています。
また、現在の住宅保証制度においても外壁をサイディングとする場合は、
通気構法で施工することが保証条件となっています。
今回のようなサイディング仕上げの住宅は増える一方なので、このようなケースの雨漏りは今後も増えていくのではないかと予想されます。
通気構法を採用することのメリットは大きく3点あります。
1点目は、室内で発生し、壁体内に浸入した湿気を壁の外に排出することにより、壁体内の乾燥を保ち、結露を防ぎ、家を長持ちさせること、
2点目は外壁のすき間等から浸入した雨水を、壁体内に浸入させずに屋外へ排出すること、3点目は通気層による遮熱効果により外気温の影響を少なくし、省エネになることです。
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