スタッフより
昨日の続きになります。
そもそも防水工法はどういうものなのか?と聞かれることがしばしばあるので
いくつかご紹介したいと思います。
一般的には防水工法は、アスファルト防水工法、シート防水工法、
塗膜防水工法などに分類されますが、これは防水層の種別を指している場合が多い
です。しかし、防水層を下地にどのような方法で施工するかによって
工法を分類した方が理解しやすいことから次のように分けています。
1.密着工法
液状の材料で防水層を下地に密着させる工法で、下地の影響を受けやすい
です。したがって、この工法を採用する場合は、使用する防水材料が要求
する下地の条件(乾燥、表面精度など)を整えなければ、施工した
防水層に浮き、剥離、膨れ、損傷などの不具合が生じやすくなります。
2.絶縁工法
液状材料、接着材、粘着剤などで防水層を部分的に密着あるいは接着させる
工法。下地の動きによる防水層の損傷を防ぐ、いわば下地の動きから
逃げる工法といえます。採用するばあいは使用する防水材料が要求する
自他時の条件を整えなければ施工した防水層に不具合が生じやすくなります。
3.緩衝工法
緩衝材を下地に張り付けた上に防水層を密着あるいは接着させる工法。
絶縁工法と同様に下地の動きによる損傷を防ぐ、いわば下地の動きから
逃げる工法といえます。採用する場合は、採用する防水材料が要求する
下地の条件を整えてやらなければ施工した防水層に不具合が生じます。
4.機械的固定方法
専用の固定金物を用いて下地に防水層を固定する工法。下地の動き、乾燥、
表面精度などの問題から逃げる工法といえます。ただし、この工法を
採用する場合は、固定金物を支持する強度を維持できる下地であることが
要求されます。
5.接着剤や粘着剤で防水層を下地に接着させる工法。
密着工法と同様、下地の影響を受けやすいです。したがって、この工法を採用する場合も、
使用する防水材料が要求する下地の条件を整える必要があります。
そうしなければ、施工した防水層に不具合が生じやすくなります。
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