スタッフより
港区のU様から雨漏りの連絡がありました。U様のお宅は築9年の木造軸組み
工法2階建てで屋根がパラペットと金属立平葺きで構成されていました。
階段室のクロス壁が湿っぽく、通し柱に留めていら階段の踏板が黒く変色していました。
階段室が面する外壁の基礎にも雨水の跡が見つかりました。
パラペットの内側は10分の1の緩勾配で向きの異なる2つの屋根面が谷のように
交わっていました。屋根の谷板とパラペットがぶつかる箇所の真下が階段室です。
屋根ふき材と外装材を剥がすと、屋根の谷板に集まった雨水がパラペットと
ぶつかる部分から通気層内に回り込み、直下の通し柱などを伝って土台まで
落ちていたのです。
耐力壁が面材ではなく筋交いだったので壁内への雨水浸入が早く進み、
軸組材の腐朽と構造金物の腐食を促進していました。
この雨漏りは、複雑な屋根形状が原因です。パラペットに向かって谷板が設けられているので、屋根に降り注いだ雨水が谷板に集まり、パラペットに大量にぶつかって、せき止められます。この部分には通常の納まりの雨押さえは施工されていました。
せき止められた雨水はパラペットの端部を迂回して流れ、雨押さえの出隅まわりから躯体側に浸入した模様です。
既存の屋根形状のままですと、新築時と同じ納まりで屋根を葺き替えて
雨漏りが再発するリスクがあります。そのためパラペットを撤去して屋根を
片流れ形状に変更し、屋根に振った雨水を排出しやすくします。
パラペットと勾配屋根を組み合わせる場合の雨漏り防止方法は、パラペット
に向かって屋根勾配を取らないことです。パラペットで雨水がせき止められないようにする必要があります。
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