杉並区化粧梁からの雨漏り　-1-

杉並区のJ様から雨漏りの連絡がありました。J様のお宅は築８年の
木造軸組み工法の２階建てにお住まいです。化粧梁の外壁貫通部から
雨水が浸入したようで、化粧梁の真下の室内側に雨漏りが発生していました。
化粧張りの片側はけらばの水切りにぶつかり、化粧破風を貫通していました。
化粧梁は４面をモルタル直張りで仕上げた上に、透水性が高くひび割れ
追従性があまりよくない仕上げ塗料を塗布していました。梁のモルタルはひび割れが生じていたのでモルタルをはつると梁が全長にわたり酷く腐朽していました。
今回の雨漏りの原因の1つは化粧梁が軒桁と同一レベルで貫通している状況で、
けらば水切りとぶつかる取り合い部をシーリングで納めていたことです。
軒の出がないけらば水切りに当たった雨水が軒先側へと伝い、
シーリングの隙間から躯体側に浸入したと思われます。
２つ目は化粧梁の上面に笠木を設置していなかったことです。水切れが悪くなり
梁の上に振った雨が両側面と下面まで伝わりやすくなっていました。
明日に続きます。

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