腰折れ屋根とは?種類やメリット・デメリットを解説!

家を建てる時、屋根の形は重要です。
デザイン性だけでなく、住み心地にも大きく影響する要素です。
今回は、個性的なデザインで人気の「腰折れ屋根」について解説していきます。
家を建てることを検討している、デザイン性の高い家を建てたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

□腰折れ屋根の特徴と種類

腰折れ屋根とは、屋根の途中で勾配が変わるように折れて曲がっている屋根のことです。
特徴的な形状から、個性的な外観の住宅にしたいと考えている方に人気があります。
腰折れ屋根には、大きく分けて2つの種類があります。

1:マンサード屋根

マンサード屋根は、寄棟屋根(4面)が途中で折れ曲がっており、屋根裏空間を広く確保できるのが特徴です。
フランスの建築家、フランソワ・マンサールが考案したことから、この名前が付けられました。
ヨーロッパの古城や洋館に見られることが多い、伝統的な屋根の形です。

2:ギャンブレル屋根

ギャンブレル屋根は、切妻屋根(2面)が途中で折れ曲がっている屋根です。
将棋の駒のような形をしていることから、駒形切妻屋根とも呼ばれています。
マンサード屋根に比べて、シンプルな形状で、現代の住宅にもよく採用されています。

3:腰折れ屋根の種類をまとめると 

・マンサード屋根
寄棟屋根が途中で折れ曲がっている

・ギャンブレル屋根
切妻屋根が途中で折れ曲がっている

□腰折れ屋根のメリットとデメリット

腰折れ屋根には、魅力的なメリットと、注意すべきデメリットがあります。
それぞれのメリット・デメリットを理解した上で、家を建てる際の選択肢の一つとして検討してみてください。

1:メリット

・屋根裏空間を広く確保できる
腰折れ屋根は、一般的な切妻屋根や寄棟屋根に比べて、屋根裏空間が広く確保できます。
そのため、屋根裏部屋を作ったり、天井高の高い部屋を作ったりできます。

・水はけが良い
腰折れ屋根は、2段階に折れ曲がっているため、必然的に急勾配な屋根になります。
急勾配な屋根は、雨水が溜まりにくく、水はけがよいため、雨漏りのリスクを軽減できます。
また、雪が積もりやすい地域でも、雪が滑り落ちやすいため、積雪による被害を防ぐ効果も期待できます。

・狭い土地にも対応しやすい
腰折れ屋根は、一般的な屋根形状に比べて、建物の高さを抑えられます。
そのため、狭い土地に家を建てる場合でも、十分な空間を確保できます。

2:デメリット

・屋根の修理が難しい
腰折れ屋根は、複雑な形状をしているため、屋根の修理が難しい場合があります。
そのため、修理が必要になった場合、費用が高額になる可能性があります。

・屋根材の種類が限られる
腰折れ屋根は、形状が複雑なため、使用できる屋根材の種類が限られる場合があります。
そのため、希望するデザインの屋根材が使えない可能性もあります。

□まとめ

腰折れ屋根は、個性的なデザインと、広い屋根裏空間が魅力的な屋根形状です。
しかし屋根の修理が難しいといったデメリットもあります。
家を建てる際には、メリットとデメリットを比較検討し、自分にとって最適な屋根の形を選びましょう。