スタッフより
杉並区のH様のお宅は、築13年の低層マンションです。
浴室の天井面にカビがよく生えるため、毎年ペンキを塗り替えて
いたそうです。ところが最近天井ボードのジョイント部分から
水がしみ出しているのを発見したそうです。配管からの漏水を疑い、
弊社に相談されました。天井ボードを一部撤去したところ、
野縁の高さまで水がたまっていました。さらに調べてみると
外壁に近いスラブ面に断熱材が施工されておらす、外壁から
スラブにかけての温度分布が外気に近い状態になって結露が
発生していました。また、H様の浴室には、北向きに窓が設置
されていましたが、換気設備が設置されてなかったため、湿気を
排出できていなかったのです。H様にはいくつかの提案を
させていただきました。H様は最後まで断熱施工を検討するか
迷っていらっしゃいましたが、浴室で発生する湿気を大量に
含んだ温かな空気をうまく輩出することを一番に考えて、
絶対湿度センサー付きの換気システムを採用されることに
なさいました。トイレと洗面所の2か所換気ダクトファンを3
室用の中間ダクトファンに取り換えて、トイレ、洗面所、
浴室とも換気が出来るようにしました。一般的に窓のある浴室
には換気扇をつけなくても自然換気できると考えられています。
しかし、浴室などの水回りは北側に配置されることが多い
ので、こういった典型的な日本の住宅では、冬季、浴室
の窓に北風が吹き込むことも多いです。逃げ場を失った浴室の
空気は室内に流れ込み、家中に湿気をばらまくことになり、
雨漏り象がおこってしまうのです。