スタッフより
港区のN様から相談がありました。N様は築22年の中古マンションにお住まいです。
引っ越した直後から北側居室の窓下腰壁が、
常時湿っぽいのですが、カビまで発生しているとのことでした。
そこで、仕上げと下地ボードを撤去してみることにしました。するとサッシ枠
周辺部分に断熱材が施工されていないことが分かりました。室内の湿気を十分に排出できていない
原因のひとつは、北側居室の通風が不十分だったことが分かりました。
対処方法としては、まず、サッシ枠周りの空洞部分に
発砲断熱材を充填しました。そして、北側居室出入り口となる扉に
空気の通り道となるガラリやアンダーカットを設けました。窓回りの断熱
については、本来なら窓回りの突き付けはサッシ取り
付け後に実施するけど、現実には施工手順の関係で先に吹き付けを行いこ
とが多いのだと専門家は言います。
その場合、サッシを取り付ける際にウレタンが邪魔
になるため一度全部取り除く必要があります。当然、サッシ枠周りへの
吹付が再度必要になりますが、施工を急ぎ、予算を抑えるため2度目の
断熱施工は省略されてしまうことが多いのだそうです。元々、窓下腰壁は窓面
やサッシ枠で生じた結露水がしみ込みやすい部分です。断熱不良箇所
があれば、カビが発生する確率は極めて高くなることもあって、特に寒い時期は
同様の悩みを抱える家庭が少なくないです。
梅雨の時期も結露がらみの雨漏りの相談は依然として多いです。
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