スタッフより
渋谷区のR様から、所有する築40年の4階建て鉄骨造事務所ビルに雨漏りがあるとの
連絡を受けました。
R様によれば3階トイレの天井と壁で雨漏りが見られるようになったのは、
外壁をアルミサイディングで覆ったり、
ベランダに庇を取り付けるなどの改修工事を行ってからだそうです。
小雨程度でも、降雨後30分たつと雨が漏れてくるのだそうです。
調べてみると、原因は、ベランダの壁面に貫通した配管周りのシーリング不良と
壁面の亀裂だと分かりました。壁面の入隅分に
2本の配管が貫通していて、防水施工や構造上からの無理な納まり
だったのです。以前から壁面内部には浸水していた形跡も伺えました。
改修工事でベランダの庇の雨樋を、配管の真上に取り付けてしまった
ため、屋根面に降った雨水が桶を通して配管に通り損なった状態になり、
壁面に伝わる雨水の量が増えて室内に漏水したのです。
配管周りに止水剤を注入し、雨樋を配管にかからない位置にずらしました。
今回のケースではベランダの配水管が小さいため、雨樋を外部のマス
に直接配水できるように配管をし直しました。
雨漏りが発生するのは、戸建て住宅ばかりではありません。実は、
集合住宅などの鉄筋コンクリート造も雨漏り案件は少なくありません。その理由は
戸建て住宅に比べ築年数が経っているものが多く、設備が古いからです。
よって、複雑で原因を究明するのに時間がかかるのです。
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