家の静寂を破る天井裏からの「カタカタ」という音。
夜中に目を覚ますと、その音が不安を掻き立てます。
一体、天井裏で何が起こっているのでしょうか。
この記事では、その原因となる生き物たちと、もたらされる可能性のある被害について解説します。
家の安全を守るためにも、ぜひ最後までご覧ください。
□天井裏からカタカタと音がする原因
天井裏の音は、様々な生き物たちが原因であることが多いです。
その主な犯人たちとは何か、1つ1つ見ていきましょう。
1:ネズミのサイン
ネズミは天井裏で活発に活動し、「カリカリ」と木材をかじる音や、「トタトタ」「カタカタ」と走る音、さらには「キイキイ」「キュッキュッ」という鳴き声を発します。
これらの音はネズミが近くにいる明確な兆候です。
2:イタチの存在
イタチが天井裏に潜むと、「キーキー」や「クククク」という特徴的な鳴き声を聞くことがあります。
イタチは天井にシミを作り、異臭を放つこともあります。
3:ハクビシンの足音
「のしのし」「ドタドタ」というハクビシンの重い足音や、「カーッ」「キッキッ」という鳴き声は、彼らが天井裏にいるサインです。
ハクビシンはネズミより大きいため、より重みのある音を発します。
4:アライグマの活動
アライグマは「ドスドス」「のそのそ」と歩く音や、「クルルル」「キュッキュッ」という鳴き声で知られています。
彼らは断熱材を巣に使い、「ごそごそ」「がさがさ」と音を立てます。
5:コウモリのサイン
コウモリは壁の中で「ごそごそ」と音を立てます。
彼らは糞尿がアンモニアのような刺激臭を発します。
6:タヌキの可能性
タヌキが天井裏に侵入することは少ないですが、床下などから音がすることがあります。
タヌキは木に登ることが少ないため、天井裏よりは床下からの音が多くなります。
□ねずみによる被害
天井裏のネズミは単なる騒音の原因ではありません。
彼らがもたらす被害は深刻です。
1:感染症のリスク
ネズミは様々な感染症を媒介します。
彼らが家に侵入することで、家の中に病原菌やウィルスが持ち込まれる恐れがあります。
2:不眠やノイローゼ
夜間に活動するネズミの音は、不眠の原因となり得ます。
その結果、ノイローゼ気味になる人もいます。
3:糞尿による被害
ネズミは歩きながら糞や尿をします。
これが天井裏に蓄積すると、雑菌や病原菌の温床となり得ます。
4:断熱材の破壊
ネズミは断熱材を巣作りの材料とし、かじってしまいます。
これにより断熱材がボロボロになり、冬場の暖房効果が低下することもあります。
5:食糧の被害
慣れてくると、ネズミは天井裏や壁の内側から穴をあけ、食糧を求めてキッチンなどに侵入します。
6:電気配線の被害
ネズミにかじられた電源ケーブルは、漏電の危険性があり、最悪の場合、火災を引き起こす可能性もあります。
□まとめ
天井裏から聞こえる「カタカタ」という音の背後には、ネズミやイタチ、ハクビシン、アライグマ、コウモリ、タヌキなど、多くの生き物が潜んでいる可能性があります。
これらの生き物がもたらす被害は、単なる騒音や不安だけではなく、健康リスクや物理的な被害にも及ぶため、見過ごせません。
天井裏から「カタカタ」という音が聞こえる場合は、早期の対処と駆除が重要です。