杉並区でバルコニーの手摺の修理

ご住所
東京都杉並区
ご依頼内容
雨漏り修理
使用材料

スタッフより

杉並区のH様から鉄製のバルコニーの手摺がぐらぐらしているという連絡がありました。
調べてみますと、手摺の脚部根元が朽ちてほぼ原形をとどめておらず、
グラグラしている状態なので、根元からモルタルで固めてしまおうということに
なりました。モルタルはアルカリ性なので、柱の錆びてない位置まで固め上げれば錆びの進行を抑制できます。
錆びを防ぐには、鉄に水や空気を触れさせないこと、電気的に鉄をイオン化させないこと、赤さび以外の錆びや不動態皮膜を形成させること、アルカリ性にすること、塩分を防ぐことなどの方法があります。
アルカリ性の皮膜をつくる鉛系、不動態皮膜をつくるクロム系のさび止め塗料は
人体に悪影響を及ぼす恐れがあるためすでに廃止されています。
現在は主に電気的に鉄をイオン化させない亜鉛系、下地に強固に密着し、水や空気を触れさせないタイプ、また酸化させて不動態皮膜をつくる錆び転換剤などがあります。
ただし、亜鉛系の塗料や錆転換剤は完全に鋼の素地を出す必要があるため、一般的には住宅などのメンテナンスではエポキシ系の錆止めを使用します。
錆止め塗料は密着性が良いものでかつ塗膜が厚く付くものであることが大切です。
密着良く塗装するために塗る前に出来る限り錆を取り除くことが大切です。
錆には、水分が含まれていますので、錆を残せば密着力が弱まってしまいます。
また平滑なめんよりも少し傷ついていた方が、塗料が載りやすく剝がれにくくなりますので、
錆びの有無にかかわらず、塗装する下地処理として電動工具やサンドペーパーなどで施工面に傷をつける「目荒らし」が不可欠です。
今回のO様のケースのような状態になる前にメンテナンスをした方が良いでしょう。
目安としては、3~5年に一度のサイクルで定期的に塗装をするのがおススメです。
錆が少ないうちに手を打つこと、少しでも錆が発生したら早めに塗装することが
肝心です。一番大切なのは、腐食が始まる前のメンテナンスです。錆の段階であれば塗装で何とかできますが、腐食して穴が開いたり、欠損してしまってからでは、修理は簡単ではありません。復旧するためには溶接などの大がかりな工事が必要になってしまいます。鉄部のメンテナンスは早すぎるくらいでちょうど良いのです。

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