リフォームや新築の屋根材として普及している「コロニアル屋根」。
プロの間では有名な屋根材ですが、一般の方には耳慣れない言葉かもしれません。
この記事では、コロニアル屋根の基本からその特性や利点、そして欠点を解説します。
適切な屋根材選びには、その材料の理解が不可欠です。
コロニアル屋根に焦点を当て、その良さを発見しましょう。
□コロニアル屋根とは?基本と特徴を解説!
コロニアル屋根とは、ケイミュー株式会社が販売するスレート屋根材の商品名です。
スレートとは、セメントと繊維質を混合し、薄板状に成形された屋根材を指します。
コロニアル屋根の耐用年数は20年から25年です。
他の屋根材と比較して価格が抑えられており、コストパフォーマンスに優れています。
□コロニアル屋根の長所と短所を紹介!
*コロニアル屋根の長所とは?
コロニアル屋根の長所としては、価格の安さや軽量性、デザインの多様性や施工のしやすさが挙げられます。
まず、価格が抑えられており、瓦や金属系屋根材と比べて半額から8割程度のコストで済むことが最大の魅力です。
また、軽量で住宅に優しい軽量性も長所として挙げられます。
屋根の重量が軽いため、住宅への負担を減らし、耐震性を向上させる効果をもつ屋根材です。
機能性はもちろん、デザインの多様性も長所の1つです。
カラーバリエーションが豊富で、おしゃれな屋根へカスタマイズできます。
デザインだけでなく、加工もしやすい屋根材であるため、施工期間の短縮が期待できます。
多くの会社が取り扱っているため、施工の失敗リスクも低いです。
*コロニアル屋根の3つの短所とは?
1:汚れやすさとメンテナンスの必要性
コロニアル屋根は、汚れやすい屋根材です。
表面の凹凸が汚れを溜め込みやすく、定期的な掃除が欠かせません。
2:ひび割れや腐食のリスク
コロニアル屋根は、薄い板状のため、衝撃や経年劣化でひび割れが生じやすいです。
ひび割れのリスクはどのような屋根材にもありますが、特に注意する必要があります。
また、コロニアル屋根と同時に使用する防水シートは、通気性の低いものです。
そのため、木造住宅の屋根に使用する場合には、「野地板」と呼ばれる建具の腐食にも注意が欠かせません。
コロニアル屋根のメンテナンスの際には、必ず野地板の腐食がないかを確認する必要があります。
3:コケや藻が発生しやすい
コロニアル屋根は、経年劣化によってコケや藻が発生しやすいものです。
コケや藻を放置してしまうと、住宅が汚れて見えることもあります。
外観が汚れて見えるだけでなく、屋根材がさらに劣化してしまう可能性も高いです。
したがって、定期的にメンテナンスを行い、取り除くようにしましょう。
□まとめ
コロニアル屋根は、手頃な価格や軽量性、デザインの豊富さや施工の容易さから多くの家庭で採用されています。
しかし、汚れやすさやひび割れのリスクへは、注意が必要です。
リスクは、定期的なメンテナンスを行うことで避けられますので、コロニアル屋根を選ぶ際にはメンテナンスの必要性を理解しておきましょう。