杉並区で雨仕舞が不十分な住宅の雨漏り -3-

ご住所
東京都杉並区
ご依頼内容
雨漏り修理
使用材料

スタッフより

昨日のブログの続きになります。F様のお宅の2つの窓に
挟まれた外壁を剥がしたところ、まず透湿防水シートの
納まりがおかしいことに気がつきました。透湿防水シート
を張る際には、構造面材や躯体にシートを張ったうえで
外壁下地となる胴縁を取り付けるのが鉄板なのにそうは
なっていませんでした。
胴縁の屋外側にシートを張っていたのでした。
さらに透湿防水シートを切断して裏側を確認
すると、断熱材が充填されていませんでした。内部は空
洞の状態で、室内側の石膏ボードが露出していました。
透湿防水シートを屋外側に張ると、通気層を正しい位置
に確保できないうえに、雨水がシートの裏面に侵入しや
すいのです。実際、空洞部分に浸入した雨水は、下端の
窓台にたまり、木材を広範囲にわたって腐朽させていま
した。この住宅では、サッシや外壁面など、一次防水面
が簡単に突破されているだけでなく、2次防水面の透湿防水シ
ートも全く役割を果たせていなかったのです。そもそも
サッシ周りの納まりの基本は、2点あり、
1点は「サッシを固定する際は、付属のネジでフィンを柱や窓台
に取り付ける。」こと、
2点目は「透湿防水シートをサッシに張る際は、フィンに防水テー
プを貼りシートを上から被せて圧着する」ことです。
今回の現場ではそれらが全く考慮されていないことが原因の
雨漏りでした。明日に続きます。

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