スタッフより
昨日のブログの続きになります。
雨漏りが多かったのは東側壁面で4か所でした。検査の結果、
雨水侵入箇所も4か所と判明しました。ただし、侵入箇所と
漏水箇所は異なっていたので、原因解明にとても時間がかかりました。
小屋裏の部屋の窓から侵入した雨水が3階洋室と2階リビングの
各窓の上枠に流れていたのです。また、2階リビングにある窓の
縦枠と下枠から侵入した雨水は1階納戸の窓から雨漏り
していました。このように木造住宅の雨漏りは複雑で面倒です。
T様に改善策として提案したのは、捨てシーリング
材の施工です。施工手順は、
「サッシ枠を建物にはめ込む」→「防水テープを張る」→「防水シートを張る」→「シートの端部がおさまるサッシ枠の入隅部分に捨てシーリングを充填する」
という具合です。こうすれば防水シートとサッシ枠のつば、
防水テープとサッシ枠との間に密着不良個所があったとしても、
シーリング材で押さえられるので水の浸入はなくなります。
捨てシーリングはサッシと上枠と縦枠に施します。下枠
部分については、防水シートの先張りを提案で解決します。躯体に
防水シートを張り、サッシ枠に組み込んでから、先張り
したシートに別のシートを差し込むのです。こうすれば上から
流れてくる水を滞留させる張り合わせ部分がなくなるので、水を
スムーズに流すことが出来ます。
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