スタッフより
渋谷区のW様より屋根の調査の依頼がありました。W様の家の
屋根はトタン屋根です。
トタン屋根は、薄い鉄板に亜鉛メッキを施した「トタン板」を使用した屋根材です。
波板トタン屋根、瓦棒葺きトタン屋根、折板トタン屋根の3種類に大別されます。
トタン屋根は施工しやすく、コストが安いといった特徴があります。
一方で、錆びやすい、他の屋根材と比較して機能性が低いといったデメリットがあるため、現在は、新築で使われることはほぼ無いです。
トタン屋根のメリットは次の4つです:
1.価格が安い
2.軽量で耐震性が高い
3.雨漏りしづらい
4.勾配がない屋根にも採用できる
一方、デメリットは次の4つです:
1.断熱性が低い
2.太陽光の熱を室内に伝えやすい
3.遮音性が低く、雨音が伝わりやすい
4.亜鉛メッキが劣化することでサビやすい
トタン屋根で最初に痛んで劣化しやすい場所は、「唐草トタン」です。
「唐草トタン」というのは、屋根先端
の軒樋(横にはしる雨どい)の場所にあるため、普段の生活では
下から屋根を見上げても、軒樋が邪魔で見えないため、傷み具合
を知ることができません。なので、点検が必要になってくるわけです。
調査してみると案の定、腐食が進んでいました。唐草の内側に
ある「広小舞」という木部も、湿気によって腐食している場合も
多いです。トタン屋根は、瓦屋根やガルバリウム鋼板屋根に比べ、
褪色が早く、錆びやすい、という欠点があります。耐久年数も
おおよそ10年位なので、定期的なメンテナンスが不可欠です。
今回のW様には、損傷部の修復と塗装で工事費を抑えるか、
耐久性の高い屋根に葺き替えるか選んでもらうことになりました。
長い目で見れば、葺き替えた方が安上りですが、住んでおられる方
の状況により、どの方法が良いのかは違いますので、
弊社では、無理に高い工事を勧めたりすることはありません。
ご相談だけでもお気軽にどうぞ!
ドローンによる屋根点検も好評です!
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