スタッフより
港区の築29年の5階建ての分譲マンションで以下のことがあったそうです。
屋上で雨漏りが目立ち始めたので、工事を依頼しようとマンション
の住民が積み立て修繕金を確かめたところ、1000万円近くあるはずがたった
数十万に減っていたそうです。
実はマンションの管理会社が使い込んでいたそうです。
このマンションでは、理事会を組織せず、管理会社に丸投げしていました。
危機感を覚えた住民が立ち上がり、臨時総会を開催し、管理会社との契約を
解除しました。そして金融機関の融資を受け、防水工事をすることができました。
築20年超でも、大規模修繕工事をしておらず、このままでは住めなくなる、
との危機感から長期修繕計画を作成し、管理費を長期滞納している住民
への督促を進めて、管理は正常化したそうです。
最近、マンションの老朽化に伴い終焉資金不足が問題になっています。国土交通省の2018年度マンション総合調査では、現在の修繕積立金が計画より少ない
ところは、35%で、3か月以上の滞納は25%でした。
積立金が不足するマンションには、管理会社は関わろうとしないのです。
管理費の値上げを要求し、受け入れなければあっさり引き上げるケースも
少なくないです。慢性的に管理人が不足しているのがその理由です。
定年延長や再雇用でなり手が減ることにより、管理人の時給は、2~3割上昇
しました。一部のマンションでは、値上げを回避するために、管理人を時短
勤務にし、一時的に理事長が管理業務を兼務したりしています。
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