スタッフより
最近は新築または築浅なのに雨漏りしてしまう家が珍しくなくなりました。
その理由の1つに、長引く不況で中小企業が大きいダメージを受けていることがあります。
知り合いの港区のある工務店に聞いたお話です。
住宅着工戸数が相変わらず低迷しているようです。そのあおりを受けて、
戸建て住宅を中心に手がける小規模な設計事務所は、苦境に立たされているところが少なくありません。
なかでも独立して間もない設計者は、経営面での困窮に加え、スキルアップの機会が無くて困り果てているようです。
大手設計事務所やゼネコンでは、木造の戸建て住宅を担当することはあまりありません。
中小設計事務所でも、マンションや福祉施設、公共施設などを主に手がける事務所であれば、鉄筋コンクリート造や鉄骨造がメーンで、木造にかかわることはほとんど無いです。
そのような組織から独立した設計者は、木造住宅は専門外です。学生時代に授業で教わった木造は実務で役立つものではありません。よってほぼゼロから覚える必要があるのです。
構法、材料、納まり、構造設計、施工方法、コスト管理などです。
しかも「一人事務所」の場合、木造のイロハを教えてくれる所長や先輩はいません。
次々と設計依頼が舞い込む状態なら多くの案件で実績を重ね、知識を蓄えていくことも可能ですが、昨今のように仕事がほとんど無いなかで経験を積むのは大変難しいことです。
独立した設計者によれば、木造の理解を深めるために頼りにしているのは、
建築書籍や専門雑誌、メーカーのカタログ、インターネットなどらしいです。
そのため、欲しい情報が掲載されていない項目や、入手した資料に詳しくない部位は、不明瞭のままうやむやに放置されてしまうことになります。
若手設計者の中には、確実に断熱するための断熱材の納め方がよくわからないで監理していたりとか、接合補強金物は認定マークが付いているかをチェックするだけ、といったことが珍しくないのだとか。
たとえ不明点を見付けて指摘しても、現場監督に「大丈夫だ」と言われたら反論できず、言いなりになってしまうそうです。
こんな状況ですから、雨漏り物件が増えて当然だと理解しました。
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