スタッフより
杉並区のA様から雨漏りの連絡を受けました。
A様ご依頼物件とは、所有される築32年の7階建て鉄骨造事務所ビルでした。
A様によれば外壁をアルミサイディング
で覆ったり、ベランダに庇を取り付けるなどの改修工事を行ってから、
6階トイレの天井と壁で雨漏りが見られるようになったそうです。
小雨程度でも、降雨後30分たつと雨漏りが確認できるとのこと。
調べてみると、原因はバルコニーの壁面に貫通した配管周りのシーリング不良と
壁面の亀裂だと分かりました。壁面の入隅分に
2本の配管が貫通していて、防水施工や構造上からの無理な納まり
だったのです。それ以前から壁面内部に雨漏りしていた形跡もうかがえました。
改修工事でベランダの庇の雨樋を、配管の真上に取り付けてしまった
ため、屋根面に降った雨水が桶を通して配管に通り損なった状態になり、
壁面に伝わる雨水の量が増えて室内に浸水したのです。
配管周りに止水剤を注入し、雨樋を配管にかからない位置にずらしました。
今回はベランダの配水管が小さいため、雨樋を外部のマス
に直接配水できるように配管をし直すことで改善しました。
多くの方は雨漏りは、戸建て住宅特有の現象だと思われているかもしれませんが、戸建てのみならずマンションやアパートなどの鉄筋コンクリート造、鉄骨造も少なからず起こり得ます。
なぜなら戸建て住宅に比べ築年数が経っているものが多く、設備が古いからです。
それゆえ、複雑で原因を究明するのに時間がかかります。
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