スタッフより
スレート屋根の踏み割れの原因はいくつか考えられます。
スレート屋根は一般的に非常に耐久性がありますが、
長期間にわたってさまざまな要因にさらされることがあります。
スレート屋根のどの部分で
踏み割れが生じやすいかのデーターがあります。
結果は板の中央部で生じやすいようです。
それは直下に垂木が入っていないと板のたわみが大きくなり、
踏み割れが生じやすいのです。
H様の屋根に生じた踏み割れはヘアクラック(※)で目視では発見されにくい
ものでした。裏面に油性液を塗布して何とか確認できました。
屋根工事の最中にこうした踏み割れが生じても発見が難しいです。
それが時間の経過とともに雨漏りの要因になってしまいます。
踏み割れを避けるポイントは2つあります。
1つ目は垂れ木の455mm間隔に併せて屋根材の継ぎ目部分を正しく
設置することです。
そうすれば板の中央や継ぎ目と、垂れ木の位置が整然とそろうはずです。
ところが、実際にはそうなっていない現場が多いのです。
これは垂木を設置する大工と、屋根をふく職人との連携不足が原因です。
2つ目は、屋根の谷部や端部など踏み割れが発生しやすい部位の
垂木の間隔を通常より狭めておくことです。これを重点的に行えば
踏み割れのリスクは大きく低減します。
(※)建物の外壁、ない劇、基礎などに発生する小さな亀裂やひび割れのこと
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