スタッフより
屋根の骨格を支える部分に「垂木(たるき)」があります。
外から見た時に、屋根材、防水シート、野地板と重ね、その土台となる棟木から斜めに配されている木材が垂木です。
垂木は一般的に455mmの間隔を空けて取り付けられますが、瓦屋根などの重い屋根材は太く、小屋根などの軽い屋根の場合は細いなど、屋根の大きさや重さによって太さやサイズが変わります。
瓦屋根の頭が重いなどと言われるのは、太い垂木に重い瓦が取り付けられてさらに重くなりますが、そのぶん強度も増すという事です。
新宿区のK様邸では、雨漏りで垂木まで雨水が染みていました。
屋根材にヒビや隙間があっても、防水シートが雨水を防いでくれますが、防水シートも劣化などで役割を果たしていない時は垂木まで雨水が侵入してくるのです。K様邸の場合、交換までにはならず、既存の垂木を補強する事になりました。
垂木は屋根を支える大切な部分なので、傷んだままにすると屋根が歪んだりタワミが出たりする事もあります。瓦屋根は崩れる危険性もあるのです。
交換になると大がかりな工事になるので、早めの対策が必要です。