スタッフより
世田谷区のK様は、竣工6年の鉄筋コンクリート造の集合住宅の最上階にお住まいです。
そのK様から雨漏りがするとの連絡をいただきました。
比較的新しいマンションであるのに、雨漏りするということでショック
が隠せないようでした。そこで、まず屋上に登ってみますと、落ち葉が非常に多いので
排水溝を確認したところ、案の定落ち葉が詰まっていました。
屋上にはちょっとした屋上庭園がありそこにある木からの落葉時期は毎年同じ現象が
起こるのでしょう。
しかし、環境だけでなくマンションの構造にも原因がありました。
排水溝と仕上げ面との高低差がほとんどないため、降雨後に水たまりができ、ドレイン
周りから漏水していたのです。防水層全体の劣化が進んでいたため、全体に塗膜防水を施しました。
そして、ドレイン周りは水はけをよくするために、周辺部分の押さえコンクリートを除去した上で
防水しました。
落ち葉や土が流れ込む可能性がある排水溝には、立ち上がりのある形状のものを選びました。
また、屋上庭園の植え込み内にドレインを設けました。
これにより、土によって雨水がろ過されるため目詰まりしにくくなります。