スタッフより
前回のブログの続きです。
一般的に開口部の場合、サッシの上面には水がたまりやすいです。
サイディングの裏側を流れ落ちてきた雨水がサッシ上枠上面にたまるからです。
ここから速やかに雨水を排出するためサイディングとサッシ上枠との間は開放した方が良いです。
具体的には5-10cmにわたったえシーリングを施すほかは開放することを提唱します。
上枠の隙間をシーリングでふさいでしまった住宅の施工者に
「なぜ、全長シールをしてしまうのか」と問い合わせると、
「外からの水がサイディングの裏側に入らないようにするため」
と答えるのです。「内部には水が入るのだから、それを排出しなければならない」という認識が
欠けているように思います。
サイディングを取り付ける縦桟とサッシ上枠の納まりにも注意が必要です。
縦桟をサッシ上枠に「トン」と突き付けて固定すると、上枠に雨水がたまりやすくなります。
サイディングの縦目地に沿って流れてきた雨水が縦桟に邪魔されて流れにくくなるからです。
その結果サッシ上枠部分の水位が上昇して、サッシのつばを越えて室内側に流れてくるのです。
職人の何気ない施工が雨漏りを起こしやすくしています。