スタッフより
結露は内部と外部の温度差によって発生し、窓ガラスなどの表面に水滴が付着する現象です。
現在日本の住宅は気密性や断熱性に優れているので、内部と外部の温度差が激しく
良くいえば外気をシャットアウトするので冬暖かく、悪く言えば通気性が悪いとも言えます。
窓ガラスが結露するように壁も結露し、断熱材が湿ってしまう事もあります。
W様のお宅は築7年。雨漏りがするようになったとの事で調査に行きます。
ガラス窓に面した壁にカビが発生しペコペコしています。
2003年の「シックハウス法」により、24時間換気が義務付けられ、
W様邸には24時間換気システムがついています。
しかし『古いマンションから一戸建てに越して来て、この機器に慣れていなかったせいか
寒いしずっと飛行機に乗っているような音が気になる』という理由で
24時間換気システムのスイッチを消して生活されていました。
さらに寒がりの奥様のために、ほとんど換気しないまま灯油ファンヒーターを使用していたとの事。
灯油燃焼時には当然水分が発生します。このような冬を何回か過ごされてきたため、
壁の断熱材が湿ってカビが発生してしまうほど内面が結露してしまったのです。
雨漏りに見えていたのは壁内の結露でした。
W様は今年の冬は24時間換気をし、灯油ファンヒーターからパネルヒーターに変えて
なるべく換気を心がけるとおっしゃっていました。