スタッフより
雨漏りは、戸建て住宅に多いという印象をお持ちだと思いますが、
雑居ビルも少なくありません。戸建て住宅に比べ築年数が経って
いるものが多く、設備が古いこともあり、複雑で原因を究明するのに
時間がかかります。
世田谷区のT様のご依頼で、築35年の4階建て鉄骨造事務所ビルに伺いました。
T様によれば外壁をアルミサイディングで覆ったり、ベランダに庇を取り付けるなどの
改修工事を行ってから、3階トイレの天井と壁で雨漏りが見られるようになったそうです。
にわか雨程度でも、降雨後30分たつと雨が漏れてくるのだそう。
調べてみると、ベランダの壁面に貫通した配管周りのシーリング不良と壁面の亀裂が
直接の原因だと分かりました。壁面の入隅分に2本の配管が貫通していて、
防水施工や構造上からの無理な納まりだったのです。
以前から壁面内部には侵水していた形跡も伺えました。
改修工事でベランダの庇の雨樋を、配管の真上に取り付けてしまったため、
屋根面に降った雨水が桶を通して配管にv北摂かかる状態になり、壁面に伝わる雨水の量が増えて
室内に漏水したのです。
配管周りに止水剤を注入し、雨樋を配管にかからない位置にずらしました。
このビルではベランダの配水管が小さいため、雨樋を外部のマスに直接配水できるように配管をし直しました。