スタッフより
世田谷区のA様は、築18年の中層マンションにお住まいです。
その浴室の天井面にカビがよく生えるため、配管からの雨漏りを疑い、
弊社に相談されました。
マンションの浴室の雨漏りの原因はいくつか考えられます。
以下に一般的な原因をいくつか挙げますが、具体的な状況によって異なる可能性があります。
1.防水不良: 浴室の防水層が劣化している場合、雨水が侵入して雨漏りの原因となることがあります。
防水層の劣化は時間とともに起こることがあります。
2.シーリングの劣化: 浴室のシーリング(接合部の補修材)が劣化している場合、雨水が浸透して漏れることがあります。特にシャワーやバスタブ周辺のシーリングは、湿度や水の影響を受けやすいため、注意が必要です。
3.パイプの漏れ: 浴室の配管に亀裂や漏れがある場合、雨漏りの原因になることがあります。配管の老朽化や破損、施工不良などが原因となることがあります。
4.外部からの浸入: マンションの外部から雨水が侵入することもあります。
例えば、バルコニーや窓周辺のシーリングの劣化や隙間から雨水が入ることがあります。
早速、A様の浴室天井ボードを一部撤去したところ、野縁の高さまで水がたまっていました。
さらに調べてみると外壁に近いスラブ面に断熱材が施工されておらす、外壁から
スラブにかけての温度分布が外気に近い状態になって水滴が
発生していました。また、A様の浴室には、北向きに窓が設置
されていましたが、換気設備が設置されてなかったため、湿気を
排出できていなかったのが要因でした。
A様にはいくつかの選択肢を提案させていただきました。最後まで断熱施工を検討するか迷っていらっしゃいましたが、浴室で発生する湿気を大量に
含んだ温かな空気をうまく輩出することを一番に考えて、
絶対湿度センサー付きの換気システムを採用されることに
なさいました。トイレと洗面所の2か所換気ダクトファンを3
室用の中間ダクトファンに取り換えて、トイレ、洗面所、
浴室とも換気が出来るようにしました。一般的に窓のある浴室
には換気扇をつけなくても自然換気できると考えられています。
しかし、浴室などの水回りは北側や日当たりの悪い場所に配置されることが多い
ので、こういった典型的な日本の集合住宅では、冬季、浴室
の窓に北風が吹き込むことも多いです。逃げ場を失った浴室の空気は室内に流れ込み、
家中に湿気をばらまくことになり、雨漏り現象がおこってしまうのです。
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