金属屋根とは
金属を薄く長い板状に加工した屋根のことです。 屋根の形状に合わせて使用できるため、複雑な形の屋根にも適応できます。
金属性の屋根材は大きく7種類あります。それぞれのメリット・デメリットについてご説明いたします。また、屋根修理をする際にはどの屋根材を使用するかを専門業者に相談することをおすすめいたします。
トタン(カラー鉄板)
トタンは一般的に鉄や亜鉛めっき鋼板で作られています。軽量かつ頑丈な材料であり、屋根や壁のカバーとして広く使われてきました。特に、工場や倉庫、農業施設などの産業用建築物や一部の住宅で一般的です。
- 耐久性が高い
- 防水性が高い
- 軽量
- コストが安い
- デザインが多様
- 熱伝導性が高い為外部温度に影響されやすい
- 金属材の為、音が反響す安い
- 破損時、一部だけの修理が難しい
ガルバリウム鋼板
ガルバリウム鋼板は、鉄鋼の基材にアルミニウム(Al)と亜鉛(Zn)のめっきを施したものです。アルミニウムと亜鉛のめっきが鉄鋼の表面に密着し、鉄の防食性を向上させる特長があります。屋根材や外壁材として広く使用されています。
- 耐食性に優れている
- 耐候性が高い
- 長寿命
- 軽量
- デザインが多様
- 防食の観点から切断面の保護が必須
- 費用が掛かる
エスジーエル鋼板(次世代ガルバリウム)
エスジーエル鋼板(SGL steel sheet)は、次世代のガルバリウム鋼板とも呼ばれる金属製の屋根材です。SGLは、Steel(鋼)とGalvalume(ガルバリウム)の頭文字を組み合わせたものであり、従来のガルバリウム鋼板よりもさらに高い性能を持っています。
- 耐食性に優れている
- 耐候性が高い
- 長寿命
- 軽量
- デザインが多様
- 再利用可能素材により、環境配慮されている。
- 従来のガルバリウム鋼板よりも費用が掛かる
- 防食の観点から切断面の保護が必須
ジンカリウム鋼板
実は「ジンカリウム」と「ガルバリウム」は、ほとんど同じ素材です。どちらもアルミニウム・溶融亜鉛・シリコンで構成されています。混乱しやすい点として、元となるジンカリウム鋼板やガルバリウム鋼板の表面に、石粒をコーティングした屋根のことを「ジンカリウム鋼板」「自然石粒付き化粧鋼板」「石粒付き鋼板」「ストーンチップ鋼板」「自然石粒付き鋼板」と呼ぶ場合もあるからです。
- 耐久性、耐震性に優れている
- 塗装のメンテナンス不要
- 断熱効果がある
- 防音性が高い
- 防火性がある
- 表面の石粒が剥がれ落ちる
- 値段が高価
銅板
日本の風土や気候に適しているとして古来より屋根材として使用されてきた銅板。 銅板屋根の特徴は、緑青(青緑色の錆)による自然な色合いと重厚感です。 寺社仏閣の屋根がその代表といえるでしょう。
- 耐久性、耐震性に優れている
- 非常に軽量
- メンテナンスが不要
- 趣のある自然な色合い
- 柔軟性がある
- 価格が高い
- 施工できる業者が少ない
ステンレス
ステンレスは鉄を主成分としてニッケルやクロムが含まれた合金です。錆びにくい素材のため、キッチンなどの水回りに多く利用されていますが、屋根材としても優秀です。月星スワンカラーF・アルスターステンレス・カッパーソフテン・タフテンZなど種類も豊富です。
- 錆びにくい
- 耐候性がある
- 劣化しにくい
- ランニングコストがかからない
- 防音性や断熱性に劣る
- 表面が傷つきやすい
- 製品価格が高い
チタン
チタン屋根は、金属の中でも耐久性などが優秀な「チタン」を使用した屋根材の事です。チタンを使用した建物では、浅草寺の屋根が有名です。
- 耐久性、耐震性に優れている
- 錆びにくく塩害に強い
- メンテナンスが不要
- 非常に高額
屋根修理業者が教える専門知識
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