スタッフより
我々は雨漏りのプロとして誇りを持って日々働いておりますが、それでもいまだ、
「雨漏り対処法に決定打は無い」という結論に達しています。
原因も様々、建物のつくられた工法も様々、素材も様々な上、要因が複合的に絡み合って
いることも少なくないわけで、その時その時の最善策を取るしかないのです。
例えば、サッシと外装材との間にシーリングを施すなどの方法が一般的にとられるのですが、
これでは漏水が止まらないこともしばしばあるのです。
外装材の上から塗布できる樹脂系の防水材が耐用年数の長いものがないからです。
また、部分的に外装材を剥がしてシートやテープを張り直す方法もありますが、リスクを伴います。
例えば、窓周りの外装材をはがしてシートを切って張り直したとします。
シートの継ぎ目には幅100mmほどの重ね代が必要になるなど、施工がかなり難しいのです。
補修した結果、窓回りの雨漏りは解決したけれど、今度は継ぎ目部分から
雨漏りが生じるなど次から次へと雨漏り箇所をつくることになりかねないのです。
本当に雨漏り工事は難しいのです。
最近は信じられないことに築年数が浅いのに雨漏りがある家が少なくないのです。
雨漏りが発生すると、足場をかけて検査や補修をすることになるので、居住者の負担は大きいのです。
そういう家を供給している会社は、自社の仕様を見直し、現場できちんと施工がなされるように
職人を集めた研修をするなど、対策すべきですね。
雨漏りをしない仕様と施工水準を確保することは、いくいくは、会社にとってもお客様(住まい手)にとっても
利益をもたらすはずですから。