スタッフより
年末の帰省ラッシュと重なるように各地で大雪の予報が出ています。
雪が屋根に降り積もって、なかなか溶けずに塊になって凍ると、
大屋根や下屋根に様々な弊害が発生し、雨漏りにつながるケースがあります。
新宿区のT様邸の雨漏りは谷樋の不具合が原因でした。
谷樋とは屋根に落ちる雨水を集めて処理する重要な場所で、
屋根と屋根がくっついて谷になった溝部分の事です。
ここは雨水が集中して流れるため他の部分より腐食が早いので、
雨漏りの原因になりやすい場所なのです。
谷樋にはガルバリウム鋼板、トタン、銅などの素材があり、
それぞれ経年劣化で歪みが生じれば、
雨水が屋根材の内部に入って雨漏りの原因になります。
中でも深刻なのは酸性雨によるサビで、
サビはしっかりした樋にも穴を開ける力を持っているのです。
冬は大雪が降り積もり屋根の上で塊となって凍ると、
谷樋の流れが止まって役割を果たせなくなり、
長時間、水が屋根の上に溜まって、亀裂などから染みてしまう事もあります。
雨漏りの原因となりそうな谷樋の異物や砂ぼこりなどは取り除けますので、
季節の変わり目などに屋根調査をする事が大切になります。