杉並区での屋根断熱と天井断熱の取り組み -4-

ご住所
東京都杉並区
ご依頼内容
屋根修理
使用材料

スタッフより

昨日の続きになります。
屋根断熱と天井断熱の区分で見ると、屋根の形を考慮に入れることも
必要になります。組み合わせの方法によっては、断熱や通気経路の施工に
手間がかかります。
推奨しない組み合わせの一つは、
切妻の大屋根と天井断熱です。切妻の大屋根では高い天井と低い
天井が混在することが多く、低い天井の上に垂れ壁を設けら三角形の
狭い小屋裏が生じます。天井断熱だと、小屋裏が熱的環境の外部
にあり、垂れ壁に断熱材と外壁通気の施工が必要になり、狭い
三角形の小屋裏側から施工するのは困難です。
切妻の大屋根を屋根断熱にすれば、小屋裏が熱的境界の内部になり、
垂れ壁の断熱材施工が不要になります。下屋を設ける場合も同様に
小屋裏が狭く、垂れ壁が生じるので、屋根断熱の組み合わせも良いです。
おススメできない組み合わせのもう一つは、宝形や寄棟といった
棟の多い屋根と屋根断熱です。屋根断熱では、
棟木と垂木のぶつかる箇所を切り欠いて通気経路を設ける作業が
必要になります。棟が多い屋根ほどこの作業がふえて面倒になります。
天井断熱にすれば作業自体をなくせます。
天井断熱と屋根断熱は、同じ箇所で併用しないようにすることが大切です。
併用すると、小屋裏で温度低下や換気不足、結露を招く恐れがあるからです。
特に改修では工事費を抑えるために、既存の屋根断熱を壊さず
天井断熱を施しがちなので要注意です。

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