港区で原因解明に難航した雨漏り修理 -1-

ご住所
東京都港区
ご依頼内容
雨漏り修理
使用材料

スタッフより

港区のS様から水がしたたり落ちた形跡があるということで連絡をいただきました。
しかし、雨漏りを実感できる現象は起きていないとのことでした。
S様のお宅は、竣工して1年未満の木造住宅です。
すでに他社での修繕を試みたそうです。その内容は直上の屋根材
(溶融亜鉛メッキ鋼板)や防水シートを張替え、屋根材の継手
部分やくぎ打ち箇所にシーリング材を充填するというものです。さらに、
西側の屋根に近い外壁の防水シートの張替え、破風板や軒天井板
を取り替えるなど3~4回の修繕を試みていました。それでも、
激しい雨が降った翌日、3階ロフトの柱の根元付近に水滴が落ちた
跡が発見されました。弊社では、侵入箇所はあると思われる屋根面
と、外壁面について検査を行いました。屋根面については、鋼板の
各継ぎ手くぎ打ちの箇所についてそれぞれ30-40分かけて散水しました。
外壁面については、破風板と野地板の取り合い部分、幅10cm
ほどの軒天井板と外壁の取り合い箇所など6カ所について
それぞれ40-60分かけて検査をしました。その結果、軒天井板の
上に少量ながら浸水が見られました。ただし、この浸水については
雨漏りとは判断しませんでした。軒天井にたまった水は、外壁の
防水シートよりも下にあります。外壁の防水シートが軒天井板
よりも5-6cm立ち上がっているため、軒天井板の上の水が室内に
侵入しないと判断できたからです。加えて最近の住宅は、外壁の
防水シートまで水が侵入することを前提にしてできています。
防水シートの外側を水が流れるのは、適切な排出方法です。
S様のお宅についても外壁の防水シートの外側にある軒天井板の
上に雨水が侵入しても、防水シートより内側には入り込まない
ように立ち上がりがあるので、建物の防水対策として適切と
判断しました。

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