スタッフより
昨日の続きになります。
N様の雨漏り調査で雨漏りが
多かったのは東側壁面で5か所でした。検査の結果、
新入箇所も5か所と判明しました。ただし、侵入箇所と
漏水箇所は一対一の対応ではなかったので、苦労しました。
小屋裏の部屋の窓から侵入した雨水が3階和室と2階リビングの
各窓の上枠に流れていたのです。また、2階リビングにある窓の
縦枠と下枠から侵入した雨水は1階納戸の窓から雨漏り
していました。このように木造住宅の雨漏りは一筋縄ではいかないのです。
N様に改善策として提案したのは、捨てシーリング
材の施工です。施工手順は以下の4ステップです。
(1)サッシ枠を建物にはめ込む
(2)防水テープを張る
(3)防水シートを張る
(4)シートの端部がおさまるサッシ枠の入隅部分に捨てシーリングを充填する
こうすれば防水シートとサッシ枠のつば、防水テープとサッシ枠との間に
密着不良個所があったとしても、
シーリング材で押さえられるので水の侵入はなくなります。
捨てシーリングはサッシと上枠と縦枠に施します。下枠
部分については、防水シートの先張りを提案します。躯体に
防水シートを張り、サッシ枠に組み込んでから、先張り
したシートに別のシートを差し込むのです。こうすれば上から
流れてくる水を滞らせる部分がなくなるので、水を
スムーズに流すことが出来ます。
今回のように、雨漏りの検査部位で最も多いのが窓回りからの雨漏りです。
全体の3-4割を占めています。