スタッフより
屋根を直接近くで、見ることができない場合、どういう場所を点検すれば良いのか、
ということをよく聞かれます。その答えの一つが小屋裏です。
小屋裏というのは屋根の裏側になります。
屋根の下地材である野地板は垂木に止められ、垂木は梁や柱で支えられています。
押入れがある場合、その天井に点検口があるので、板をずらして天井から頭を出すと小屋裏を見る
ことができます。
垂木や野地板の間から雨漏りの後を探し出せるので小屋裏を見れば、どこから雨漏りをしているの
かわかります。最近の木造住宅では、野地板の代わりに合板であるコンパネを使ってあることが多いです。
また、野地板が経年劣化で痛んでいるのか、それとも他の部分なのかも小屋裏を調査すれば、おおよそ
検討がつきます。屋根を見てもその下の農水シートや野地板のことは、仕上げ材を剥がすまで
分からないことが多いですが、小屋裏から見ればとても分かりやすいです。
最近は、小屋裏のない住宅も少なくないです。つまり天井がなくて部屋の上は屋根が直接見えるのです。
この屋根を天井だと思っている方も多いですが、天井と屋根の裏側は違うものですからご注意ください。
小屋裏があるとそこに、防音材や断熱材を施すことができます。
万が一、小屋裏で雨漏りのサインを見つけたら、修理しなければならないですが、
修理方法として、雨漏りしている部分だけを修繕する方法と、屋根材ごとすべてやりかえる
方法があります。部分的な修理ですと、修理代はかかりませんが、長持ちはしません。
全面やり替えの場合は、費用は掛かりますが、長持ちします。
また、梁や根太などの構造材は腐食している場合には、その部分の強度が落ちて安全性が損なわれる
ので、取り換える必要があります。