スタッフより
昨日のブログの続きになります。
今回のケースでは雨仕舞の問題は他にもありました。
外壁の貫通部や外装材の目地にも問題があったのです。
換気扇などの配管まわりの隙間には防水テープが施工されておらず、
隙間が空いたまま放置されていたのです。
また、サイディング材の縦目地に充填したシーリング材の亀裂から
雨水が浸入し、目地内のハット型ジョイナーが錆びたり、胴縁が
腐朽したりしていました。
このようなことことから、N様のお宅が新築当時から雨漏りの
問題を抱えていた理由が明らかになりました。
外壁の修復工事としては、透湿防水シートをサッシのつばに両面
テープで留め、配管まわりの隙間もしっかりと塞ぎました。その
屋外側に新しい胴縁を設置して通気層を確保し、新規のサイディング材を
4面すべてに貼りました。
工事着手前にはサイディング材の内側の納まりが分からなかったので、
雨漏りの再発リスクを考慮し、リフォーム瑕疵保険に加入したうえで
工事を始めました。
驚いたことには雨漏りが発生した面だけでなく、その他の3面にも
透湿防水シートがを防水テープで留められていませんでした。
もし、このまま放置していれば、さらに被害は拡大していたことでしょう。
そこで今回4面すべてのサイディング材を張り替えることに
N様も同意されました。