渋谷区で防水シート劣化に起因する雨漏り

渋谷区のK様より、雨漏りの連絡が入り伺ってまいりました。
K様の屋根は瓦屋根です。外観を点検したところ、防水シートが露出して
劣化してある部分を見つけました。
屋根からの雨漏りで多い原因は、瓦のずれや、割れの他に防水シートの
露出や劣化などがあります。屋根の構造は、下地材である
野地板の上に防水シートが貼ってあり、その上に瓦が葺かれて
います。防水シートは、普段目にするものではないので、
どんなものか簡単に説明いたします。

そもそも防水工事はの種類は3種類あります。
①「塗膜防水」で、防水塗料を塗ることにより防水する方法
②「シート防水」で防水シートを貼ることにより防水する方法
③「アスファルト防水」で防水材を「塗る」、「貼る」を
複合的に組み合わせたもの

「シート防水」は2種類あります。

（1）塩ビシート
メリット：ゴムシート防水に比べ耐久性がある、
施工しやすく軽量、燃えにくい、既存防水層に上から重ねられる
（撤去費用、残材処理費用、新規の下地作りや雨養生のコストを
削減できる）、工事が天候に左右されにくい
デメリット：ゴムシートより高価、複雑な形状は施工が難しい

（2）ゴムシート
メリット：安価、耐候性があり、伸縮性も高い、工期が短い
デメリット：複雑な形状には施工が難しい、塩ビシートより
耐久性が劣る、施工者により精度にばらつきが見られる

K様にご説明したところ、雨漏り修理は足場を組んで大がかりになるので
なるべく修理の頻度を減らしたい、ということで塩ビシートを選ばれました。