スタッフより
杉並区のH様は4階建ての重量鉄骨造のマンションの1階にお住まいです。
H様のお宅はキッチンに雨漏りがあるとのことで連絡をくださいました。
その上階2階、3階には雨漏りが無いということでした。
よくよく調べてみますと、屋上のドレイン配管から鉄骨を経由して
雨漏りをしていることがわかりました。
雨漏りといえば一戸建が主流ですが、築古のマンションでも
少なからず起こっています。それは、防水効果が切れていることが要因のひとつです。
弊社もまず、防水の原因と補修が可能であるかどうか調べます。
雨漏れがひどい場合は、内装の石膏ボードなどが内側から腐っている
可能性があります。この場合、いくら新しいクロスを張り替えても
下地が腐っているので数か月でまた同じ状態になります。
こうなってしまうと下地から工事を施さなければなりません。
以上のように原因がわかればまだ良いのですが、今回の
ケースは原因を特定するのに時間がかかりました。
戸建て、マンションに関わらず、原因がすぐに分からない雨漏りが
増えています。住宅性能が上がれば納まりも変化するので、
設計者は将来のことまで想定出来ていないのだと思います。
日本は一年と通じて雨量が多いので、雨漏りがしやすい環境にあります。
必然とはいえ、早めに雨漏りのサインを感じて対処していただけたら、
コストのかかり具合が少なく済みます。