スタッフより
世田谷区のU様から雨漏りの連絡がありました。
U様のお宅は築23年の軽量鉄骨造2階建てで1階の天井に雨漏りがあるそうです。
U様は手入れを入念にされていたようで築20年超とは思えない内装でした。
雨漏りは初めてのことでとても心配されているご様子でした。
雨漏りの場所を調べてみると、1階東南側の天井に雨染みがありました。
その上階は、居室ではなくバルコニーで床面はセメントタイル、その下は
クッション材を介してしーろ防水がなされていました。
バルコニーの床面に散水してみると、水下側に流れることなくタイル面
全体に水が張るように広がっていきました。おそらく当初は水勾配が効いて
いたものの、クッション材が縮んで勾配が無効になったものと思われます。
散水した水は壁際まで広がり溜まってしまいました。
15分の散水で赤外線サーモグラフィーで撮影した熱画像に温度低下が現れ
やがて目視でも漏水が確認できました。
ルーフバルコニーからの漏水は確認できたものの、水の浸入場所が不明
でした。セメントタイルの下にあるシート防水は日射が直接当たらないので
劣化しずらいはずです。そこで、壁際に露出した立ち上がり部をよくよく
調べると散水でゴミやほこりが流された結果、シート防水に小さな穴を
発見しました。これが浸入した箇所の一つです。
次にそれ以外の箇所を探すため、2階サッシの下とシート防水の取り合い
部に散水してみました。すると、また水が溜まってしまって先ほどの
シート防水の穴から漏水しました。なので、他の侵入箇所を探すのは
困難なため散水調査はいったん終了しました。
明日に続きます。