スタッフより
港区のK様から屋根修理の依頼がありました。
K様のお宅の屋根は瓦屋根ですが、今回ガルバリウム鋼板の屋根に葺き替えたいとのことです。
最近、ガルバリウム鋼板の需要が増えてきていると感じます。
日本の屋根材を取り巻く状況が様変わりしているようです。
今まで耐久性で最も信頼されていた粘土瓦が急激に採用されなくなってきているのです。
さらに、1990年代半ばに5割近いシェアを占有したスレート瓦も、
当時ほどの勢いはありません。
その代わり、急激にシェアを伸ばしているのが金属屋根材なのです。
昔のトタン屋根(亜鉛鉄板)が安価な屋根材の代表でしたが、
ガルバリウム鋼板が出てきてから、急激に人気が出て、シェアを拡大している
のです。
住宅金融支援機構が実施した「フラット35の設計検査」を見てみると、
過去15年では、粘土瓦は2002年の42.6%から17年の18.7%へと
23.9%もシェアを落としています。スレート瓦は33.4%から32.7%と
ほぼ横ばいです。一方、金属屋根は、14.6%から42.1%へと27.5%も
シェアを伸ばしています。2017年には、スレート瓦を抜いて
首位になしました。
その金属屋根の9割をガルバリウム鋼板が占めてる状況です。
ガルバリウム鋼板のシェア拡大により、屋根の形状も変化してきました。
多くの住宅設計者が、緩勾配の片流れ屋根にガルバリウム鋼板を
採用し始めたのです。2002年に2%に過ぎなかった片流れ屋根が
2017年には30.5%にまで増えました。
明日に続きます。