スタッフより
先日の世田谷区のM様の屋根修理の説明の補足になります。
2019年房総半島台風の被害調査や検証によって、瓦屋根では飛散、
脱落が目立つ屋根と全く無傷の屋根があることが判明しました。
飛散、脱落した瓦屋根は瓦の緊結が不十分な旧工法で、無償の瓦屋根は
瓦屋根設計・施工ガイドラインにそって施工された「ガイドライン工法」
が多いことが分かりました。
このため国土交通省は瓦の緊結工法を規定した1971年建設省告示109号
を改正し、新たな基準を20221月に施行しました。
今後新築時には改正された告示内容で施工されるので、台風や地震でも
耐えることが期待できます。しかし、既存建物には旧工法で施工された
瓦屋根が残っているので、被害は今後も発生することは変わりません。
国土交通省は既存瓦屋根の強風対策への補助制度「住宅・建築物安全
ストック形成事業」を実施しています。
主な補助は2つあります。
(1)瓦屋根の耐風診断1棟当たり31,500円
(2)瓦屋根の耐風改修工事最大552,000円
住宅の定期点検時に補助制度を活用して旧工法の瓦屋根を診断したり、
改修してはいかがでしょうか?