スタッフより
昨日の続きになります。
T様のフローリングのカビの件ですが、先日の調査より
雨漏りではなく結露ではないかという判断に至りました。
伺ってみると、T様は、その部屋で一日中換気をせずに就寝していたそうで、
そういうライフスタイルはとても結露を促すのです。
寝ている時も人間や動物は水分を放出します。特に冬季、閉め切った
部屋で就寝すると朝方温度が下がるため、室内の相対湿度が高まり、
結露が発生しやすくなるのです。その結果、窓ガラスやサッシ枠に
大量の結露水が発生し、これが流れ落ちて、水抜きのふさがった
水受けにたまり、オーバーフローしてフローリングを変色させたのです。
また、T様のお宅では天井仕上げ材が湿気、水分により剥がれて
いた現象もありました。調べてみると、天井材がはがれているのは、
部屋の一部で、直上は屋上でした。T様によると、「天井周りで
湿気を感じ、特に雨が降った冬場に多い感じがする」とのことでした。
図面を確認すると、複雑な建物形状であり、該当部には外断熱も
内断熱もされていない箇所であり、現状も断熱がない状態です。
しかし、最上階であり、雨漏りの不具合も否定できないので、散水調査と
水張り調査を行いました。雨漏りの原因の可能性が高い調査対象箇所
は小面積であったので、直上屋上の水張り試験と、周辺外壁や
パラペットの散水調査を行いました。
その結果水張り試験や散水の流出は認められず、こちらも結露が原因で
天井材が剥がれたと判断できました。
明日に続きます。