スタッフより
今年の冬は気温が低く、雪が降る日もありなかなか厳しいですね。
八王子市のK様から結露か雨漏りか分からないので見て欲しい、
との連絡がありました。結露と雨漏りの症状は
区別がつかないのですが、お伺いすると、この結露か雨漏りか分からない状態は
寒くなる前からすでにあったとのことで、雨漏りと判断していいと思い
ます。秋場は、結露に似た症状が出ても気温が低くないのですぐ
乾いてしまってあまり気にならなかったらしいです。K様
のように、秋場は多少気になる漏水も気温が低くないから
すぐ乾いて気にならないご家庭が多いせいか、毎年1月
から忙しさが増します。
調べてみますと、K様の場合は、サッシを構成するつなぎ目から
雨漏りしているケースでした。まず、テラスに水をためて
漏水の確認をしました。水をためると、サッシの下枠の
レール面に、毛細管現象で水がしみ込んできました。
部際の継ぎ目に生じた隙間は、製品の製造段階ですでに生じて
居た場合と、施工時に生じた場合があります。どうやら
今回の場合は、後者のようです。サッシの施工は取扱
いを慎重に行うことが大切です。出窓のように重い
建具は、足場と建物の間から数人がかりで釣り上げるものです。
その際、落下させたり、乱暴に置いたりすると、変形が
生じます。通常の引き違いサッシは軽いが変形しやすいです。
現場であちこちに動かした結果、変形してしまったという例
も少なくないです。毎度思うのですが、築浅で雨漏り
とか、施工現場の不注意で生じてしまうサッシの変形など、
ベテラン職人不足の影響を感じました。